文学アクセサリー『空のうたたね』

25 自信を持つこと

文字が読めないから、みんなの行動を観て、それにあわせて行動していました。
 
ほとんど自信を持つことができませんでした。

僕の考えることは、すべて間違っている。友人や大人のいう事はすべて正しいと思いこんでいました。
 
そのため、間違った事でも大人が口にしたことは、すべて信じていました。

また、国語の問題を解いている時、正しい答えを見つけても、(僕が分かる簡単な問題はあるはずがない。だから、きっと難しそうなものが答えだ)と思い、間違えることが多くありました。

この自信のなさから、(僕が考えることは結局間違えだから、他人が考えたほうが良い)など、他人任せになり、どんどん思考停止をしていきました。

間違えや怒られることはこわいことです。
僕もこわかった。
 
だから、僕よりも、ましな他人を信じたのです。

しかし、自ら考え決断しなければ、前に進むことはできません。
 
誰も助けてくれないから、ゆっくりでもいいから、自分の足で進むしかない。
 


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