文学アクセサリー『空のうたたね』

LinkIconかささぎ(0001)~大伴家持より~

かささぎ

原作:大伴家持 (718年頃~785年)
かささぎの 渡せる橋に おく霜の
 白きを見れば 夜ぞ更けにける
制作:Paody
絵:Paody
文章:Paody
素材    Silver950/Brass
かささぎ
 
天の川に かささぎ という鳥が橋をかけると言う。
 
その橋を渡り、彦星と織姫は、一年に一度の出会いをする。
 
 なら・・・
 
 
あなたに会いたいから、縁起の良い かささぎ を探そう。
 
空を見上げれば、気がつかないうちに、また曇っている。
 
 ちぇ。
 
 
それにしても、吸い込まれるほど暗い。
 
昨日の晩で、すっかり雪が積もっている。
 
すると一瞬。雲の割れ目から、月が見えた。
 
 あっ・・・
 
 
月光に照らされて、薄く雪の積もった道が、
 
一直線に、銀色に輝いた―――
 
一瞬のきらめきが、まるで、一夜の夏に架かる橋のよう。
 
 なんだ、かささぎ。
 
お前はここにいたのか・・・
 
そして、再び雲が、月を隠し、
 
観えた かささぎ も、飛び立ってしまった。
 
 心は、吐く息のように、
 
とりとめのない方向へ散らばる。
 
夜は、一層、静かに落ちていった・・・
 

百人一首

かささぎの渡せる橋におく霜の 白きを見れば夜ぞ更けにける(大伴家持)


「かささぎ」の歌は、読んでも意味がわからなかった。だから、解釈した本を読んだが、とても面白くない印象だった。文学は時代により、その意味は置き去りになってゆく。そのため、現代には通用しない解釈がなされる。僕は、何を書いているということよりも、その文学をどのように自分は感じるかが、楽しむ上でとても重要なのだと思う。だから、文学アクセサリーは、この「かささぎ」を題材にして始めようと思ったのである。
 
展示歴 2019/9 (大阪) 2018/6 (ACT) 2014/4 (カフェ)  2014/1 (渋谷)

ラベル

LinkIcon緑ラベル:物語や戯曲を基に
LinkIcon赤ラベル:歌や詩を基に
LinkIcon青ラベル:哲学や思想を基に
LinkIcon黄ラベル:歴史や考古学を基に
LinkIcon黒ラベル:paodyによる
LinkIconコラボ
ラベルとは・・・ 空のうたたねは、色々な原作をもとに、作品作りをしています。そこで、作品のジャンルによって、色分けをした印です。