文学アクセサリー『空のうたたね』

LinkIcon 1+1=1 ~三浦梅園『手びき草』より~


原作:三浦梅園『手びき草』
制作:Paody
絵:Paody
文章:Paody
Silver925
 
夜になり、闇のカーテンで空を包む。
 
 朝になり、カーテンを急いでしまい込む。
 
あの一つの夜と、あの一つの朝は
 
合わせると一日となる。
 
 
冬になり、鳥たちは歌うことをやめた。
 
夏になり、湖のほとりで、鳥たちは水浴びをしている。
 
あの一つの冬と、あの一つの夏は
 
合わせると一年である。
 
 
 
気がつけば、一つの命を授かり、四苦八苦していた。
 
気がつけば、歳をとり、一つの命を終えようとしている。
 
この一つの生と、この一つの死は
 
合わせると一つの人生である。
 
 
 
僕は、大地に立っている。
 
僕は、空を見上げ、星を見る。
 
この一つの大地と、あの一つの宇宙は
 
合わせると一つの銀河である。
 
 
 
僕の一つの小さな体と、一つの大きな銀河は

合わせると、たった一つしかないのである。
 
「ある」という存在が一つ、そこにあるだけだ。
 
 

三浦梅園 自然哲学論集

ふたつはもとよりひとつなり。


江戸の鎖国という閉ざされた時代にあって、三浦梅園は、出島を通して差し込むわずかな西洋の知を、東洋の哲学によって受け止め、自らの思索の中でひとつの体系へと昇華させようとした。
「世界とは何か」という問いに向かうその姿は、デカルトのように理性の道をたどりながらも、その根底には、唯識のように心のはたらきを見つめる静かなまなざしを感じる。
その孤独で誠実な歩みを触れると、僕もまた、自分の思索を手掛かりに世界を捉えなおしたいと思う。
 
展示歴 なし

ラベル

LinkIcon 緑ラベル:物語や戯曲を基に
LinkIcon 赤ラベル:歌や詩を基に
LinkIcon 青ラベル:哲学や思想を基に
LinkIcon 黄ラベル:歴史や考古学を基に
LinkIcon 黒ラベル:Paodyによる
LinkIcon コラボ
ラベルとは・・・ 空のうたたねは、色々な原作をもとに、作品作りをしています。そこで、作品のジャンルによって、色分けをした印です。