文学アクセサリー『空のうたたね』

LinkIcon砂糖(0039)~シャルル=ルイ・フィリップ『アリス』より~


制作:Paody
絵:Paody
文章:Paody
Silver925・K24GP・クリスタル
今からお話することは、ある自殺した男から聞いた話です。
うそか、本当かは、今となっては、わかりません。

地下に河童の国があり、彼はその国に迷い込んでしまったようです。
彼は、どうしようもなく河童と暮らすはめになり
 
次第に、慣れてゆくと河童の言葉を覚え、河童の考え方も
 
理解できるようになっていったようです。

彼は、僕に自慢げに河童語を披露してくれましたが、
 
壊れたおもちゃのようで滑稽でした。
 
 
 
河童の国では、人間の考えと逆さまなようです。
つまり、人間が真面目だと思うことは、河童は可笑しいと感じ、
 
逆に河童が真面目だと思うことは、人間には可笑しく感じるようなのです。

 
彼は河童に影響を受けたようで、非常識を真面目に語っていた。
 
だんだん、僕は彼の話が不愉快になってきて、彼の話より、
 
水槽の金魚の方が、ずっと面白かった。

テーブルの上にポツンと、
 
コーヒーときゅうりが、出された状態で、冷めていた・・・
そうやって、彼は、孤独になっていったんだと思います。

今、僕は思うんです。
彼が言っていたことが、本当であれば、世紀の大発見です。
河童が、人間の世界に現れたなら、彼は、ジョン万次郎のように、
 
奇跡の通訳者となっていたでしょう。

けど、河童の言葉を使うための相手がいない―――。

“知識”とは何て、馬鹿げたものなんだろう・・・
知れば、知るほど孤独となって、溝を深めるばかり・・・
河童・・・わからないものですが、それと友達になってしまえば、
 
僕もきっと孤独死してしまうだろう。
 
 

ラベル

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ラベルとは・・・ 空のうたたねは、色々な原作をもとに、作品作りをしています。そこで、作品のジャンルによって、色分けをした印です。