文学アクセサリー『空のうたたね』

22 マイペース

音読は、文字を言葉にする作業です。
 
また、意味を理解するためには、それを同時にイメージ化する必要があります。
 
ただ、僕には、そんな高度なことができませんでした。
 
そのため、学校の勉強の進度に、ついていくことはできませんでした。

ついていけないと、学校で騒ぐか、おとなしく存在を消すかでした。

また、適当にやるか、ウソをつくようになりました。

そうでないと、学校のスピードに、間に合わないからです。

 
学校で生きていくための処世術でした。

 
しかし、この悪い心の癖は、自分の弱点を認めず、やり過ごせれば、それでよいと、誤った考えを持つようになります。

 
この癖で、自らにもウソをつき、いつまでたっても改善できません。

 
自分で音読の練習をすれば、できないからって怒られることはありません。
 
慌てなくていいし、じっくりとゆっくり練習すればいいと思います。


一覧へ    |     前へ | 次へ