14 こわばりが、脳のメモリを制御する
さて、僕が音読ができなかったのは、本当に脳のメモリが不足しているのだろうか?
それとも緊張状態だったのか?
僕は、不安や緊張により脳のメモリを十分活用できていないと考えています。
少なくとも、僕は、脳のメモリを不安や緊張で制御されていました。
たとえば、初めて自転車に乗る時、なかなか乗れません。
しかし、ある時、急に乗れるようになりました。
それはいったいなぜか?
慣れたのか・・・いや、もっと言うと「恐怖心」や「不安」や「緊張」が薄れ、勇気をもってペダルをこぎ出したからではないだろうか。
そもそも「慣れ」とは、何か?
車の運転で慣れてきた頃が一番危ないと言われますが、それは緊張状態が解けてきた頃が一番危ないと言っているのに等しいです。
「慣れ」とは、「こわばり」がなくなった状態のことだと思います。
その「こわばり」が、脳のメモリを低下させます。
僕は、数多く音読をしようとチャレンジしました。
しかし、慣れることはありませんでした。
つまり、「こわばり」の解放がなかったということです。
この「こわばり」を除去するためにも、以前にも書きました「ながら音読」が効果的だと思います。