文学アクセサリー『空のうたたね』

27 理解すること

本を読んで、楽しかったはずなのに、何が良かったのか表現できませんでした。
 
何を思うか?
 
ここからの章は、本を読めるようになったけれど、うまくまとめられない、うまく表現できないということがありました。
 
つまり、理解していなかったのです。

そもそも、
理解とは何か。
 
この問題を扱っていきます。
 
僕は、分析力とか論理力がなかったため、理解するという意味を異なって捉えていました。

たとえば、学校のテストの点数を取るためには、暗記をすれば、少しは点数がよかったので、そうした経験から、暗記することが理解することだと思っていました。

 
理解のない暗記は、テスト期間が終われば、すっかりなくなります。
 
理解とは、分けることです。

「解」とは、牛と角を刀で切っています。そして、「分」も同様に、刀で切っている文字です。

理解するや分かるというものは、頭に入れることでなく、分ける行為であるだけです。

 
これを体得すると、より本が楽しいものになると思います。
 
ただ、読んだ瞬間だけが楽しいのではなく、小説が自分の生きる教本となるのだと思います。


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