文学アクセサリー『空のうたたね』

9 お金のかけないトレーニング

僕は、お金もなかったので、とりあえずお金のかからない方法で、自分でトレーニングを考え、試してみました。
 
僕の体が実験台です。

まず、大切なことは「認める」ことです。
 
僕の場合は、少年の頃の悩みの原因が、「文字と言葉」の変換が困難であることの発見で、興奮していたので、すんなり認めることができました。

なぜ、認めることが必要かというと、私は図書館で、幼児の絵本を借りて音読の練習のテキストとしました。

幼児の絵本を借りて、音読するのは、なかなか恥ずかしいことです。
 
また。ばかばかしい練習です。

たとえば、母親から、幼児用の絵本を渡されて「これは音読に良いからこれで練習したら」と言われても、気分が悪いでしょう。

そのため、この「自覚する」ということは、案外難しいように思われます。
 
言い方を変えれば、「自ら進んでやる」と言うことです。

そして、この絵本の音読トレーニングは、部屋で歩きながらやるのがよいと思います。

理由は次とします。
 


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